2026/09/13 22:11

女王の肖像に、安全ピン。セディショナリーズの「Safety Pin Queen」は、この組み合わせそのものが強く目に残る図柄です。


V&A博物館の解説によると、ロンドンのショップは1976年にSeditionariesへと改装・改名されました。そこで扱われた服には、ほつれたような素材や、安全ピン、チェーンを使ったものがあり、挑発的なプリントも特徴として紹介されています。女王の唇を安全ピンが貫く図柄も、その一つです。

本来は布を留める身近な道具が、格式のある肖像に入り込む。それだけで、写真の意味が大きく変わって見えます。服に付ける安全ピンが、プリントの中でも使われているところに、当時の服とグラフィックの近さを感じます。

V&Aは、セディショナリーズの服の多くをセックス・ピストルズのメンバーが着用したことにも触れています。バンド名だけを見るより、こうした図柄と服の作りを一緒に眺めると、パンクとのつながりが少し具体的になります。

こちらは当店で1970年代のセディショナリーズとして扱っている一枚。白いコットン100%のボディに、左肩の黒い長方形タグが付きます。サイズ表記は不明で、肩幅41cm・身幅43cm・着丈58cm。首付近に約2cmの染みと両脇に薄い染みがあり、価格は500,000円です。